福岡県の峠地名 坂・越を含めて

福岡県の峠

国土地理院地図を中心に福岡県内の○○峠、△△越、××坂等の地名を収集し一覧に。
自然地形地名から伝承・語源・祖型等を探り、地名・方言研究の一助になればと。

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福岡県の峠地名一覧

福岡県の峠確認用地図:九州地方 峠・越地名地図

【凡例】
※ 地名の読みの*付きは推定・未確認を含む。
※ 行程が地図上にて明瞭でなく集落地名のみと思われるような越・坂地名は一部を除いて記載していない

峠地名 読み 位置・行程他
赤木峠 あかぎとうげ 福岡県宗像市冨地原。宗像市-宮若市、旧宗像市冨地原、鞍手郡宮田町上有木、四郎丸。福岡県道463号芹田石丸線。
上野越 あがのごえ 福岡県田川郡福智町上野。▼福智山登山パンフによれば、皿山からの谷を突き上げた鷹取山東の鞍部から福智山山頂への登山道。下りは福智山山頂から南西の尾根線沿いに白糸の滝へと下る八丁越が紹介されている。▼福智山ダムからの登山道途中に「大塔の滝」、大塔分かれあり。
アゴ坂峠 あごさかとうげ 福岡県福岡市早良区大字石釜。佐賀県境。三瀬峠から金山への尾根線上、現縦走路でもある。旧地図の古道が福岡市早良区大字曲渕と佐賀県佐賀市三瀬村三瀬の山中の間に見える。
味見峠 あじみとうげ 福岡県京都郡みやこ町勝山浦河内。京都郡みやこ町-田川郡香春町、福岡県道64号苅田採銅所線味見隧道上の旧道峠。旧京都郡勝山町浦河内と田川郡香春町採銅所の間。
荒川峠 あらかわとうげ 福岡県糸島市二丈一貴山。佐賀県境、糸島市二丈一貴山-唐津市七山荒川。西の荒谷峠と女岳を挟む、一貴山と荒川と結んだ古道の峠。旧一貴山(いきさ)村。
荒谷峠 あらたにとうげ 福岡県糸島市二丈福井。佐賀県境、糸島市二丈福井の真名子-唐津市七山藤川の野井原。東の女岳、南西の浮嶽の尾根線鞍部。
飯場峠 いいばとうげ 福岡県福岡市早良区大字曲渕。福岡市早良区大字曲渕の飯場と福岡市西区大字金武の西山の間。
石塚峠 いしづかとうげ 福岡県北九州市門司区大字柄杓田。▼旧地図より。
石峠 いしとうげ 福岡県遠賀郡岡垣町大字上畑。宗像市三郎丸-遠賀郡岡垣町上畑。▼南に城山(蔦ヶ嶽城跡)。城山トンネルや国道3号の通る付近の浦ヶ谷北側にも古道峠がありそうだ。
板屋峠 いたやとうげ 福岡県福岡市早良区大字椎原。早良区荒谷から板谷の間、県道136号入部中原停車場線。脊振山の北東。
市ノ瀬峠 いちのせとうげ 福岡県北九州市八幡西区大字上上津役。八幡西区市瀬-八幡東区河内。権現山から南西の尾根線鞍部、旧遠賀郡上津役村(こうじゃくむら)と旧八幡市の境。▼皿倉山に国見岩、角岩。
糸島峠 いとじまとうげ 福岡県糸島市王丸。福岡市早良区大字飯場-糸島市川原の間、県道56号福岡早良大野城線。
犬鳴峠 いぬなきとうげ 福岡県宮若市犬鳴。宮若市-糟屋郡久山町大字久原、福岡県道21号福岡直方線。▼犬鳴隧道上の尾根線西側鞍部に旧道があり、旧鞍手郡若宮町犬鳴で、古称に久原越えともある。犬鳴山(熊ヶ城)そば。
猪野越 いのごえ 福岡県糟屋郡久山町大字猪野。旧糟屋郡山田村猪野と旧鞍手郡吉川村境。▼登山道、猪野岐れとも、旧地図から推定。犬鳴山を西の鞍部で迂回した山道、旧犬鳴地区で北の薦野峠からの道と合流する。
猪ノ倉峠 いののくらとうげ 福岡県北九州市八幡東区大字大蔵。▼河内貯水池と猪倉を結ぶ古道の峠。
猪膝峠 いのひざとうげ 福岡県田川郡川崎町大字川崎。田川市猪国-田川郡川崎町田原。▼旧田川郡猪位金村(いいかねむら)の猪膝(旧地図にはイノヒダ)が由来、旧猪膝街道(秋月街道)の猪膝宿から旧川崎村への至る道。
牛斬峠 うしきりとうげ 福岡県田川郡香春町大字採銅所。牛斬山の南、田川市夏吉-田川郡香春町採銅所-田川郡福智町伊方を結ぶ古道。▼東へ五徳越峠、西に長浦。
牛鳴峠 うしなきとうげ 福岡県うきは市浮羽町妹川。県道718号吉井妹川線、旧浮羽郡吉井町福益-浮羽町妹川。
打越 うちこし 福岡県久留米市御井町打越。▼越地名。
打越 うちごし 福岡県田川郡糸田町打越。▼越地名。
打越 うちごし 福岡県八女市上陽町北川内打越。▼越地名。
宇土浦越 うどうらごえ 福岡県朝倉市江川。嘉麻市馬見-朝倉市江川。旧嘉穂郡足白村(あしじろむら)宇土浦と旧朝倉郡上秋月村鮎帰の間で、馬見山と江川岳の尾根線鞍部。
合瀬耳納峠 おうぜみのうとうげ 福岡県八女市星野村。県道52号八女香椎線、合瀬耳納トンネル、八女市星野村-浮羽市妹川。旧八女郡(旧生葉郡 いくはぐん)星野村合瀬と旧浮羽郡(旧生葉郡 いくはぐん)姫治村(ひめはるむら)笹尾を結んだ古道。▼耳納は耳納山、鈴ノ耳納(すずのみのう)と共に注意する山地名。
合馬峠 おうまとうげ 福岡県北九州市小倉南区大字田代。県道61号小倉中間線、北九州市小倉南区合馬-八幡東区田代。
大隈峠 おおくまとうげ 福岡県嘉麻市大隈町。嘉麻市原町と大隈町の間、国道322号福楽隧道。▼旧山道は三角点159.0の北側を迂回し東へと隧道上を越えており、指示場所はこちらによった。
大峠 おおとうげ 福岡県筑紫野市大字山口。▼山地名。数位の筑紫野市大字山口に小古野、不動浦、堂仲、倉谷、山神、那珂川市大字埋金(うめがね)に四郎五郎池、矢岳の北に地別當、米冠(しりかんげ)、面掛、権現山の北に内ノ尾、苗ヶ尾等々の地名。
大藪峠 おおやぶとうげ 福岡県朝倉郡東峰村大字小石原。県道78号添田小石原線、田川郡添田町大字中元寺-倉郡東峰村大字小石原。
大山峠 おおやまとうげ 福岡県朝倉郡東峰村大字福井。大分県境付近、朝倉郡東峰村大字福井-朝倉市杷木大山。▼一部古道が大分県日田市白岩方面へ続く。
小笠木峠 おかさぎとうげ 福岡県福岡市早良区大字小笠木。県道56号福岡早良大野城線、福岡市早良区大字小笠木-那珂川市大字西畑。▼早良区に舟引、栗ノ尾(くんのお)、門戸口(もとぐち)、那珂川市に南面里(なめり)、戸板、柚原(ゆすばる)など。
小栗峠 おぐりとうげ 福岡県八女市立花町上辺春。熊本県境、国道3号、八女市立花町上辺春-熊本県山鹿市鹿北町岩野。
尾越 おごし 福岡県朝倉市杷木赤谷。▼越地名、旧地図より。
貝吹峠 かいふきとうげ 福岡県田川郡添田町大字落合。九州自然歩道、田川郡添田町落合緑川-同大字英彦山南坂本。
岳滅鬼峠 がくめきとうげ 福岡県田川郡添田町大字英彦山。大分県境、田川郡添田町英彦山-日田市大字小野。
頂吉越 かぐめよしごえ 福岡県北九州市小倉南区大字呼野。▼バス停に頂吉越の名が見えるが、国道322号線から県道288号野道原徳吉線が頂吉(かぐめよし)へと向かっておりこの道のことだろう。旧地図では項吉とある。
笠松峠 かさまつとうげ 福岡県飯塚市柏の森。旧飯塚市と旧嘉穂郡庄内町境界。▼周辺には上三緒(かみみお)、下三緒、鶴三緒、立岩、浦田、久世ヶ浦、殿浦、鳥尾、目尾(しゃかのお)、少し北西の旧幸袋村に津島、日陽浦、尾多良などの地名が点在するため地形と共に確認したい場所。
鹿喰峠 かじきとうげ 福岡県北九州市門司区大字畑。県道71号新門司港大里線、北九州市門司区大字畑。▼七ツ石峠の南、戸ノ上山の東。
嘉麻峠 かまとうげ 福岡県朝倉郡東峰村大字小石原。国道211号、嘉麻市-東峰村。▼旧地図では旧道の切通付近に名称を記す、別に七曲り峠とも。南西に塔ノ瀬、箸立の地名。
上内峠 かみうちとうげ 福岡県大牟田市大字四ケ。県道10号南関大牟田北線、大字四ケ(しか)中尾を経て熊本県へ。
鹿牟田峠 かむたとうげ 福岡県八女市黒木町大淵。熊本県境、八女市黒木町大淵-熊本県山鹿市鹿北町岩野、県道13号黒木鹿北線。▼姫御前岳の東、鹿牟田と柚ノ木谷の間。
亀ノ尾峠 かめのおとうげ 福岡県那珂川市大字市ノ瀬。▼旧古城址が東側の山にあり。▼筑前国続風土記拾遺によると、亀ノ尾峠南を五ケ山へ下る道を「見返り坂」、肥前に越える道を五ケ山越えで肥前では脊振越えと云うと。
烏尾峠 からすおとうげ 福岡県飯塚市鹿毛馬。国道201号、筑豊烏尾トンネル、飯塚市大字鹿毛馬烏尾-田川郡糸田町大字南糸田。▼旧嘉穂郡頴田村(かいたむら)烏尾と旧田川郡糸田村戸石の間にあった旧国境の旧古道峠、旧位置を指定。周囲に神崎、出ヶ浦の地名。
雁田峠 かりたとうげ 福岡県田川郡添田町大字落合。添田町大字落合下落合と川郡添田町大字桝田一宮を結ぶ山道峠、旧彦山村。▼西の県道52号八女香春線の分岐に追分石があり、大字落合の両谷筋に松尾、駒啼、猿掛の地名。
雁股峠 かりまたとうげ 福岡県築上郡上毛町大字西友枝。大分県境、築上郡上毛町大字西友枝-中津市耶馬溪町大字福土。▼西に雁股山、友枝川谷筋に松尾、田ノ尾、伏木、猪尾。
かんかけ峠 かんかけとうげ 福岡県久留米市田主丸町益生田。県道70号田主丸黒木線、久留米市田主丸町益生田(ますおだ)-八女市上陽町上横山。▼耳納山地峠群の一つ、旧地図には水縄山脈とある。▼神懸のカンカケ、葬儀の際の棺掛け、占いの鍵掛などが由来に考えられる。▼参考:鳥取県の鍵掛峠の名の由来は、12歳になった大山の初詣りの際に願を掛け、曲がった小枝(鉤=かぎ)を石仏に供えたことに由来するとも、大山に来る博労衆(ばくろうしゅう=牛馬の購入の仲介人)が峠の大木の枝に鉤を投げかけて吉凶を占ったからともあるが、いずれにしろこの眺望の地が古来、神聖な占いの地だったことがよくわかる。▼大分県の祖母山にも神掛岩、傾山にカンカケ谷がある。
観音越 かんのんごえ 福岡県北九州市八幡西区大字畑。旧国境そば、北九州市八幡西区-八幡東区大字田代。▼皿倉山、市ノ瀬峠から続く登山道あり。県道61号小倉中間線畑隧道田代側手前から旧古道が三角点416.9東南鞍部に見え、河内病院周辺に国境石が幾つか残る。
木峠 きとうげ* 福岡県春日市日の出町二丁目。▼旧地図による。
金辺峠 きべとうげ 福岡県北九州市小倉南区大字呼野。国道322号、北九州市小倉南区大字呼野-田川郡香春町大字採銅所。▼元は木辺峠とも。旧道の金辺隧道がJR日田彦山線金辺トンネル上、東に竜ケ鼻。周囲に矢山、浦河内、米山、塔ケ峰など。
斫石峠 きりいしとうげ 福岡県田川郡添田町大字落合。県道52号八女香春線斫石トンネル、田川郡添田町落合-朝倉郡東峰村大字宝珠山。▼深倉から竹を結んだ古道。
切通 きりとおし 福岡県糟屋郡篠栗町大字若杉。糟屋郡須惠町大字植木と同郡篠栗町大字若杉の境。
黒松峠 くろまつとうげ 福岡県八女市黒木町田代。熊本県境、八女市黒木町田代-山鹿市鹿北町岩野。▼北の三角点433.8を挟んで陣床峠。
桑ノ木峠 くわのきとうげ 福岡県京都郡みやこ町犀川帆柱。京都郡みやこ町犀川帆柱-田川郡添田町大字津野。▼北の犢牛岳(こっといだけ)をはじめ、釜の河内、藤神、柿尾、神丸、平鶴、船頭、帆柱等の地名。
小井藤峠 こいふじとうげ* 福岡県北九州市門司区大字恒見。県道294号井ノ浦線、鳶ケ巣山の南西。▼元倉、中倉などの地名がある。
小草越 こぐさごえ* 福岡県八女市立花町下辺春。▼旧地図より、旧八女郡辺春村(へばるむら)久下野と同郡串毛村田代、尾道とを結んだ古道峠。
小爪峠 こづめとうげ 福岡県福岡市早良区大字椎原。佐賀県境、九州自然歩道、福岡市早良区椎原小爪-佐賀市三瀬村藤原井出野。
小峠 ことうげ 福岡県田川郡福智町赤池。県道62号北九州小竹線、田川郡福智町赤池-飯塚市鹿毛馬(かけのうま)。▼旧国境付近の峠、四辻には佐矢の神が祀られ、南西に小峠の石仏もある。福地町側に黒尾、吉ケ浦、市津(いっち)、石松、山崎、高尾、笹尾、猿田等の地名がある。▼南西直ぐにもう一つ小峠地名。
小峠 ことうげ 福岡県飯塚市勢田。▼大字勢田と大字鹿毛馬の境にあたる小山の上、細い旧古道は旧地図にも見える。北東の小峠との関係は分からない。
小峠 ことうげ 福岡県田川郡川崎町大字安眞木。▼田川郡川崎町安眞木(あまぎ)の集落地名。
五徳越峠 ごとくごえとうげ 福岡県田川郡香春町大字採銅所。▼牛斬山と香春岳三ノ岳の間で五徳と長光を結ぶ峠。
米ノ山峠 こめのやまとうげ 福岡県筑紫野市大字柚須原。県道65号筑紫野筑穂線、筑紫野市大字柚須原-飯塚市山口米ノ山。▼竹の尾山、三郡山、頭巾(とっきん)山、宝満山、愛嶽(おだけ)山といった山がある。
薦野峠 こものとうげ 福岡県古賀市薦野。▼旧地図より、東の西山(鮎坂山)そば。古賀市薦野の本谷と宮若市犬鳴(ダム建設以前)を結んだ古道の峠。北東の山に雁城、天の坊。
金剛野峠 こんごうのとうげ 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山。大分県境、県道107号宝珠山日田線、朝倉郡東峰村大字宝珠山(ほうしゅやま)栗木野-大分県日田市鶴河内小鹿田(おんた)。▼東峰村の宝珠山川沿いに屋椎、合楽、岩屋、尾崎、ナラヲ、中崎。
桜峠 さくらとうげ 福岡県北九州市門司区丸山吉野町。▼旧地図より。
桜峠 さくらとうげ 福岡県八女市立花町白木。八女市立花町白木-みやま市山川町甲田。▼旧地図には青々から鹿伏、桐葉への山道がある。旧八女郡立花町白木-山門郡山川町甲田。
笹ヶ峠 ささがとうげ 福岡県宮若市四郎丸。県道9号室木下有木若宮線、旧鞍手郡宮田町四郎丸。▼南に立石、宮田越上池。
サヤ峠 さやとうげ 福岡県北九州市門司区清見佐夜町。県道260号大積清見線。▼峠付近にお堂あり、東南に打越山。
財ノ峠 さやのとうげ 福岡県北九州市若松区大字小竹。▼小竹・平川と脇之浦を白山の北側で結ぶ峠道。西に蜑住(あますみ)、穴倉、鴨生田(かもーだ)。
猿懸峠 さるかけとうげ 福岡県八女市立花町上辺春。熊本県境、県道6号玉名立花線、八女市立花町上辺春-熊本県玉名郡和水町上十町。▼熊本県側に猿懸、打越、坂本地名有。
猿田峠 さるたとうげ 福岡県宗像市吉留。県道29号直方宗像線、宗像市吉留-鞍手郡鞍手町大字永谷、▼猿田、高六方面と永谷を結んだ緩やかな道。安ノ倉、宮ノ尾。
三領境峠 さんりょうさかいとうげ* 福岡県那珂川市大字五ケ山。▼位置は推定、国境石あり。国境石が多く残されている山系。
椎原峠 しいばとうげ 福岡県福岡市早良区大字椎原。佐賀県境、九州自然歩道、福岡市早良区椎原(しいば)-神埼市脊振町服巻(はらまき)、佐賀市三瀬村藤原(とうばる)。椎原からの道は二股となり三瀬村藤原への西側峠は西椎原峠とも。
地蔵峠 じぞうとうげ 福岡県遠賀郡岡垣町大字高倉。県道291号野間須恵線、宗像市山田-遠賀郡岡垣町大字高倉。
七曲峠 しちまがりとうげ 福岡県那珂川市大字五ケ山。佐賀県境、県道136号入部中原停車場線、那珂川市大字五ケ山倉谷-佐賀県三養基郡みやき町大字簑原古田原。▼佐賀県側すぐの県道脇にいぼとり地蔵あり。
芝峠 しばとうげ 福岡県朝倉郡東峰村大字小石原。朝倉郡東峰村大字小石原-田川郡添田町落合。▼立ケ隠(たちがくら)から木浦を結ぶ。
四方越 しほうごえ* 福岡県北九州市八幡西区大字畑。登山道。
ショウケ越 しょうけごえ 福岡県糟屋郡須惠町大字佐谷。県道60号飯塚大野城線、飯塚市内住(ないじゅう)-糟屋郡須惠町大字佐谷。▼「ショウケ峠」とも。
城ノ越 じょうのこし 福岡県遠賀郡遠賀町大字上別府。遠賀町上別府(かみべふ)城ノ越。▼周辺地名に高屋、尾倉、波打、小峰。
上ノ越 じょうのこし* 福岡県遠賀郡遠賀町大字尾崎。▼城ノ越城跡東南麓、上別府の城ノ越とも近く注意。尾崎の北側に大城、粟屋、鬼津、船郷、小鳥掛、蟹喰(はみ)。
白木峠 しらきとうげ 福岡県糸島市二丈吉井。佐賀県境、県道143号藤川二丈線、福岡県糸島市二丈吉井-佐賀県唐津市七山白木。▼十坊山(とんぼやま)の東。
白坂峠 しらさかとうげ 福岡県朝倉郡筑前町櫛木。県道438号白川桑曲線、朝倉市甘水(あもうず)-筑前町櫛木(くしぎ)。▼旧嘉穂郡秋月町白川と旧朝倉郡夜須村櫛木とを結ぶ山道。櫛木から南に灰保、黒岩。
陣床峠 じんどことうげ 福岡県八女市黒木町田代。熊本県境、県道127号岩野黒木線、八女市黒木町田代-熊本県山鹿市鹿北町岩野。
善院越 ぜいごえ 福岡県八女市上陽町上横山。久留米市田主丸町地徳(ちとく)-八女市上陽町上横山。
竹原峠 たかはらとうげ 福岡県八女市矢部村北矢部。大分県境、八女市矢部村北矢部-日田市中津江村合瀬(ごうせ)。▼旧道は国道442号竹原峠トンネル北。たかわらとも。
岳越 たけごえ 福岡県古賀市青柳。▼越地名、岳越山も。東に川原奄(せげんだ)。
只越 ただごえ* 福岡県太宰府市大字北谷。▼只越延命地蔵尊。
立花峠 たちばなとうげ 福岡県糸島市二丈吉井。国道202号二丈玉浜道路立花トンネル北、旧糸島郡二丈町吉井と鹿家(しかか)の間。
立石峠 たていしとうげ 福岡県田川郡赤村大字赤。県道34号行橋添田線、田川郡大任(おおとう)町大字大行事-田川郡赤村大字赤。▼峠の東の柚須原駅周辺に赤、浦山、五ガ辻、伏原、別府、道目木、丸熊、峰岡(旧地図で峰)の地名。
田床峠 たどことうげ* 福岡県北九州市八幡西区大字畑。▼旧地図による、旧遠賀郡香月村田床と旧八幡市奥田の間の山道峠。▼皿倉山、権現山へ続く九州自然歩道上に点々と峠・岩地名があるため注意。
田ノ口峠 たのくちとうげ 福岡県朝倉市山田。朝倉市山田-朝倉市黒川。
垂見峠 たるみとうげ 福岡県宗像市池田。国道495号、遠賀郡岡垣町内浦(うつら)-宗像市池田。
仲哀峠 ちゅうあいとうげ 福岡県京都郡みやこ町勝山松田。国道201号新仲哀トンネル、田川郡香春町大字鏡山-京都郡みやこ町勝山松田。▼七曲峠とも呼ぶ。旧古道は旧久保村上野方面から標高点213を北側から迂回し、標高点394から南へ伸びた尾根線鞍部を越え旧勾金村呉へと繋がっている。座標指定はこの地点で、名称と共に旧隧道から新トンネルへ移っていたようだ。
とうげ 福岡県大牟田市大字櫟野。県道93号大牟田高田線。▼旧地図にて。大字今山の米ノ山、茶屋ノ原から続く道。北東に大塔、乙宮といった地名。
とうげ 福岡県糸島市二丈鹿家。▼旧糸島郡二丈町大字鹿家(しかか)、立花峠へと続く南西側。立花峠の周囲に見揚、竹戸、横波、多々羅、藤ノ谷。
とうげ 福岡県糸島市志摩桜井。福岡市西区桑原と糸島郡志摩町桜井の境界。▼北側天ヶ岳山麓に柚、谷、洞、門、浦といった地名が並ぶ。
とうげ 福岡県宗像市大島。旧宗像郡大島村大島。
とうげ 福岡県築上郡築上町大字下香楽。旧築上郡下城井村。
とうげ 福岡県京都郡みやこ町犀川喜多良。旧京都郡犀川町喜多良。
道越 どうごえ* 福岡県田川郡香春町大字採銅所。▼越地名。
戸立峠 とだてとうげ 福岡県田川郡添田町大字添田。県道451号英彦山添田線、田川郡添田町津野-添田。
鳥越 とりごえ 福岡県大牟田市大字櫟野。▼越地名。
鳥越 とりごえ 福岡県京都郡みやこ町犀川上伊良原。▼越地名。川沿いに藤神、柿尾、神丸、船頭。
鳥越 とりごえ 福岡県豊前市大字鳥越。▼越地名。下鳥越、上鳥越とともに。
長野峠 ながのとうげ 福岡県糸島市長野。佐賀県境、県道12号前原富士線、糸島市長野-佐賀県佐賀市富士町上無津呂。
中山峠 なかやまとうげ 福岡県朝倉郡東峰村大字福井。朝倉市杷木松末-東峰村大字福井。▼本村と戸石渡間の古道峠。
七ツ石峠 ななついしとうげ 福岡県北九州市門司区大字猿喰。門司区大字大里(だいり)-同大字猿喰(さるはみ)の間。▼由来となる七ツ石がある。
七曲リ ななまがり 福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗。▼七曲峠とも。旧地図にある地名、二瀬川から郷の原集落の古道、国道201号線で八木山峠へと繋がる。西に建岩、天狗岩、牛切といった地名も残る。
七曲峠 ななまがりとうげ 福岡県糸島市二丈鹿家。佐賀県境手前、佐賀県唐津市浜玉町谷口方面へ、登山道。
七曲峠 ななまがりとうげ 福岡県那珂川市大字五ケ山。佐賀県境、筑紫郡那珂川町五ケ山-佐賀県三養基郡上峰町大字堤。▼国境石あり。
虹峠 にじとうげ 福岡県うきは市浮羽町三春。大分県境付近、国道210号線に虹峠洞門。▼旧地図では210号線から束川(そっこう。旧地図ではそくごー)への旧道にある。
猫峠 ねことうげ 福岡県糟屋郡篠栗町大字萩尾。県道92号宗像篠栗線、宮若市(鞍手郡若宮町縁山畑)-糟屋郡篠栗町大字萩尾。▼三ツ頭山、鉾立山、菅嶽、間夫といった山に囲まれ、緑山、緑山口、萩尾、呑山、破石(われいし)と言った山関連地名が多いので注意であり、旧名は彦六峠ともある。
根引峠 ねびきとうげ 福岡県八女市矢部村矢部。県道801号北矢部冬野黒木線。▼旧八女郡矢部村山枳穀(やまげず)から旧同郡大渕村冬野の間。
野峠 のとうげ 福岡県京都郡みやこ町犀川帆柱。大分県境、国道496号、国道500号、京都郡みやこ町犀川帆柱-大分県中津市山国町槻木。▼槻木峠とも。
野原越 のはらごえ* 福岡県田川郡赤村大字内田。田川郡大任町今任原-赤村内田。
萩ノ原峠 はぎのはるとうげ 福岡県那珂川市大字西畑。福岡市南区柏原-那珂川市大字西畑萩ノ原。
ハザマ峠 はざまとうげ 福岡県北九州市若松区大字小竹。▼財之峠の南、白山と弥勒山の間、小竹(おたけ)と脇之浦を結ぶ峠道。
八角目峠 はっかくめとうげ 福岡県大牟田市大字今山。熊本県境、県道5号大牟田南関線、大牟田市大字今山-熊本県玉名郡南関町大字久重(くしげ)八角目。
八丁越 はっちょうごえ 福岡県田川郡福智町上野。▼福智山登山パンフによれば、皿山の上野登山口から東南の福智山へ尾根線に沿う登山道、福智山手前の小ピークを八丁峠ともいう。下りは上野越へ回るルートが勧められている。
八丁峠 はっちょうとうげ 福岡県嘉麻市泉河内。朝倉市秋月野鳥(のとり)-嘉麻市泉河内、国道322号八丁峠道路八丁トンネル上。▼八丁越は古くからの街道とされ、旧地図には朝倉市城ノ尾と嘉麻市雁骨(現岩骨)の間を谷筋に沿って峠を越した道がある。江戸期秋月藩成立後に開通した街道が新八丁越で、朝倉市高内(こうち)と嘉麻市の泉河内方面を結んだ。戦後になって旧八丁峠側に国道322号が開通、現在は新道が峠の下を貫いている。
日向峠 ひなたとうげ 福岡県糸島市高祖。県道49号大野城二丈線、福岡市西区大字金武-糸島市高祖。▼旧糸島郡怡土村宇土と旧早良郡金武村乙石の間の古道峠。
冷水峠 ひやみずとうげ 福岡県筑紫野市大字山家。国道200号冷水トンネル、飯塚市内野-筑紫野市大字山家(やまえ)。▼旧長崎街道でもあり旧国道は標高点341を東に大きく迂回するが、旧街道は同標高点の西の谷筋から鞍部を越える。郡境界石、首なし地蔵などが旧街道に沿って点在する。
深倉越 ふかくらごえ 福岡県田川郡添田町大字落合。朝倉郡東峰村大字宝珠山-田川郡添田町大字落合。▼、岳滅鬼山と釈迦ヶ岳の尾根線上。
吹上峠 ふきあげとうげ* 福岡県北九州市小倉南区大字井手浦。県道28号直方行橋線、北九州市小倉南区大字木下-北九州市小倉南区平尾台周辺。指定箇所は最高所付近。▼平尾台を囲む大平山(おおへら)、貫山(ぬき)、塔ヶ峯、塔ヶ峰などの山名。
豊前越 ぶぜんごえ 福岡県北九州市小倉南区大字道原。北九州市小倉南区大字道原-直方市大字頓野。▼福智山北の標高点643から南の鞍部。▼福智山の北にカラス落(33.745706,130.804076)。
船越 ふなこし 福岡県糸島市志摩船越。▼越地名、旧糸島郡志摩町。
船越 ふなごし 福岡県久留米市田主丸町船越。▼越地名、旧船越村。
鉾立峠 ほこたてとうげ 福岡県築上郡築上町大字寒田。福岡県道32号犀川豊前線鉾立トンネル、京都郡みやこ町犀川帆柱-築上郡築上町大字寒田(さわだ・旧地図さーだ)。
星原峠 ほしはらとうげ 福岡県八女市黒木町大淵。熊本県境、八女市黒木町大淵冬野-熊本県山鹿市鹿北町椎持(しいもち)星原。
発峠 ほっとうげ* 福岡県飯塚市内野。▼旧地図では集落等は見えない。
堀越 ほりこし 福岡県北九州市小倉南区大字堀越。▼越地名。
三国峠 みくにとうげ 福岡県那珂川市大字五ケ山。▼石谷山北西。筑前国、筑後国、肥前国の境界、近くに国境石もある。
見坂峠 みさかとうげ 福岡県福津市本木。県道30号飯塚福間線、九州自動車道、宮若市山口-福津市本木(もとぎ)。▼新道の見坂トンネルは一部宗像市域を通る。旧地図には三坂峠とある。
道峠 みちとうげ* 福岡県嘉麻市上西郷。国道322号線。▼詳細は不明だがバス停あり。
満干越 みちひごえ 福岡県北九州市小倉南区大字頂吉。▼旧地図では、頂吉(かぐめよし)の奥に満干(みちひ)集落があり南と西に峠越えのみちは見えるが詳細は不明のため位置指定は旧集落付近。▼地名の由来でもある「満干の潮」は文化財指定されている。
三瀬峠 みつせとうげ 福岡県福岡市早良区大字曲渕。佐賀県境、国道263号、福岡市早良区曲渕-佐賀県佐賀市三瀬村三瀬。▼三瀬トンネル有料道路で佐賀市富士町上合瀬へ。
京都峠 みやことうげ 福岡県京都郡苅田町大字山口。県道64号苅田採銅所線京都トンネル。▼旧地図に京都峠の記載有。
無田峠 むたとうげ 福岡県八女市黒木町大淵。熊本県境、八女市黒木町大淵無田-熊本県山鹿市鹿北町岩野開山。
百谷峠 ももたにとうげ 福岡県嘉麻市大隈。県道442号。▼楠ヶ浦、迫ノ谷と百谷を結ぶ、北側に嘉穂百谷バス停あり。
焼尾峠 やきおとうげ 福岡県京都郡みやこ町犀川帆柱。京都郡みやこ町犀川帆柱-田川郡添田町津野。
八木山峠 やきやまとうげ 福岡県飯塚市八木山。国道201号、糟屋郡篠栗町-飯塚市大日寺間。篠栗町郷ノ原付近を指定する場合もあったが地理院地図に従った。旧地図も同所で直ぐそばに茶屋地名が残ることから江戸期あたりはこちらを指していたものと思われる。久保ノ尾、女郎ヶ原地名が北西にある。
薬師峠 やくしとうげ 福岡県田川郡添田町大字英彦山。大分県境付近・境界未定地、田川郡添田町大字英彦山-大分県中津市山国町槻木。
柳峠 やなぎとうげ 福岡県京都郡みやこ町犀川帆柱。国道500号、京都郡みやこ町犀川帆柱-田川郡添田町大字津野。
矢筈峠 やはずとうげ* 福岡県福岡市早良区大字板屋。佐賀県境、九州自然歩道、福岡市早良区板屋-佐賀県神埼市脊振町服巻(はらまき)。
矢部谷峠 やべだにとうげ 福岡県八女市立花町白木。熊本県境、県道4号玉名八女線、八女市立花町白木-熊本県玉名郡和水町中和仁(わに)。▼桐葉から矢部谷へ。
山犬の峠 やまいぬのとうげ 福岡県田川郡福智町伊方。▼牛斬山から福智山への縦走ルート上、山犬の峠からは焼立山、赤牟田の辻へと続く。
山瀬越 やませごえ 福岡県北九州市小倉南区大字道原。北九州市小倉南区大字道原(どうばる)-直方市大字上頓野(かみとんの)。▼旧国境、尺岳の南にある標高点637すぐ南の鞍部。
山田峠 やまだとうげ 福岡県遠賀郡遠賀町大字尾崎。国道3号、遠賀郡岡垣町大字戸切-遠賀郡遠賀町大字尾崎。▼岡垣町大字山田が由来か、山田峠一、二と現地番にも見える。
湯谷越 ゆだにごえ* 福岡県田川郡添田町大字落合。▼釈迦ヶ岳の東尾根鞍部、登山道。吉木-湯谷線林道が釈迦ヶ岳西に作られたようだが地名との関連は不明。
横峠 よことうげ 福岡県糟屋郡久山町大字久原。糟屋郡篠栗町大字萩尾-糟屋郡久山町久原間の古道峠か。▼北東には猫峠と山地名群が存在するだけでなく、陣ケ田尾(とう)、五塔ノ滝といったトウ関連地名があるので注意したい。
横山峠 よこやまとうげ 福岡県飯塚市内野。長崎街道。▼旧嘉穂郡内野村横山、旧同郡上穂波村との境界付近。
竜王越 りゅうおうごえ* 福岡県北九州市小倉南区大字道原。▼尺岳南西の安入寺から東の尾根線へ延びる登山道。
六地蔵 ろくじぞう* 福岡県宮若市三ケ畑。▼宮若市の高薮、松原谷と飯塚市内浦を結んだ三又の古道峠で、その名の通り六地蔵が安置されている。▼今からおよそ200年前建花寺より吉川(宮田町)に越す峠に山賊がでて、旅人をなやました。このことを建花寺部落民が黒田藩に届け出たので、早速武術達者な武士を差し向け捕えて首をはねた。ところがこの山賊どもの往生が悪く幽霊となり迷いでるので地蔵菩薩を六体刻んで供養したといわれる。これがどうまちがえられたか子供の病気、特に百日咳の地蔵として効果があると伝えられ、全快祈願のため詣でる人が多くなった。(鎮西村誌より)
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