香川県の峠地名 越・坂を含めて

香川県の峠地名

国土地理院地図を中心に香川県内の○○峠、△△越、××坂等の地名を収集し一覧に。
自然地形地名から伝承・語源・祖型等を探り、地名・方言研究の一助になればと。

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香川県の峠地名一覧

香川県の峠確認用地図:四国地方 峠・越地名地図

【凡例】
※ 地名の読みの*付きは推定・未確認を含む。
※ 行程が地図上にて明瞭でなく集落地名のみと思われるような越・坂地名は一部を除いて記載していない。

峠地名 読み 位置・行程他
相栗峠 あいくりとうげ 香川県高松市塩江町上西甲。徳島県境、県道7号美馬塩江線、高松市塩江町上西甲-徳島県美馬市美馬清田。
相地峠 あいじとうげ 香川県さぬき市津田町鶴羽。県道2号津田川島線、さぬき市大川町富田東-同市津田町鶴羽字相地。
天霧峠 あまぎりとうげ 香川県善通寺市碑殿町。▼登山道、遍路道。天霧城跡へは犬返しの険を登る。
天野峠 あまのとうげ 香川県さぬき市鴨庄。国道11号、さぬき市志度-鴨庄。▼峠部付近に天野峠バス停、子育て地蔵などがある。
阿弥陀越 あみだごえ 香川県高松市亀水町(たるみちょう)。県道281号五色台スカイライン。坂出市青海町-高松市亀水町。▼五色台の尾根線上にあり、県道で北の木沢越に繋がる。峠付近に五劫思惟阿彌陀堂がある。
雨島峠 あめしまとうげ 香川県仲多度郡まんのう町川東。高松市塩江町安原下第二号-仲多度郡まんのう町川東。
池ノ谷越え いけのたにごえ 香川県高松市塩江町安原上東。高松市塩江町上西乙字池ノ谷-同町安原上東。▼「塩江六甲越え」とも。
一本松越 いっぽんまつごえ 香川県東かがわ市川股。徳島県境、東かがわ市川股-徳島県板野郡板野町黒谷。▼昔ここに目印となる松の大木があったことにちなむ名称と。
糸ノ越 いとのこし 香川県三豊市詫間町箱。三豊市詫間町生里-箱。▼越地名。
猪ノ鼻峠 いのはなとうげ 香川県三豊市財田町財田上。徳島県境、国道32号、阿波別街道、三豊市財田町財田上-徳島県三好市池田町西山。▼阿波と讃岐の農家間には「借耕牛(かりこうし)」という習慣があり、毎年阿波から讃岐へ耕作用の役牛として夏と秋に阿讃国境の猪ノ鼻峠を越えて移動した。当時は「うさぎ道」とよばれる獣道で追いはぎも出没したとも。1894年(明治27年)に新道が開通してからは人力車や荷馬車が通る道となり、街道沿いに何軒かの茶店やはたごも建って賑わったと(wikiより)。
打越峠 うちこしとうげ 香川県仲多度郡まんのう町長尾。丸亀市綾歌町岡田上-仲多度郡まんのう町長尾。▼旧地図より。現状は丸亀市側に打越、打越池の名称も残る。
鵜峠 うのたお 香川県東かがわ市西山。徳島県境、国道318号旧道、東かがわ市西山-徳島県阿波市土成町宮川内。▼「鵜の田尾峠」、「阿波峠」、「宮川内越」とも、名の由来は。阿波吉野川を餌場とする鵜のねぐらがあったからと云い、諸々の伝説が残る峠で代表が僧侶と鵜飼の話。▼現道は鵜の田尾(うのたお)トンエルで県境を越える。
馬越 うまごえ 香川県小豆郡土庄町馬越。県道226号土庄福田線。小豆郡土庄町黒岩-同町馬越。▼旧地図より、峠部を指定。馬越バス停有。越路由来と思われる地名、馬越、馬越岡、馬越浜、小馬越が点在する。
馬背峠 うませとうげ 香川県仲多度郡まんのう町生間(いかま)。町道、仲多度郡まんのう町帆山。
逢坂 おうさか 香川県さぬき市小田。県道137号大串鴨部線。▼県道137号逢坂トンネルより、詳細不明。
大坂峠 おおさかとうげ 香川県東かがわ市五名。国道377号、東かがわ市五名字日下-同字大楢。▼大楢側の峠手前から五名ダムへ行くルートが旧道、総石造りという口船隧道があるが車の通行は無理の模様。
大坂峠 おおさかとうげ 香川県東かがわ市坂元。徳島県境、県道1号徳島引田線、東かがわ市坂元-徳島県鳴門市北灘町大須。▼徳島県内の大阪越との二つを合わせて「大坂峠」や「大阪越」とも称する。
大滝寺越 おおたきじごえ 香川県高松市塩江町安原上東。徳島県境、県道106号穴吹塩江線、高松市塩江町上西甲-徳島県美馬市脇町。▼「大滝山峠」とも。
大峠 おおとうげ 香川県小豆郡小豆島町室生。国道436号、小豆郡小豆島町池田-同町室生。
大山越 おおやまごえ 香川県東かがわ市川股。徳島県境、市道、東かがわ市川股-徳島県板野郡上板町神宅。▼地元では「香美宅松越」とも。源義経の屋島の進攻はこの道を通ったともいわれ、鞍かけ松、義経桜、薄雪の墓、かめ割の段などの伝説が多く残っていると。
小方峠 おがたとうげ 香川県さぬき市鴨庄。県道136号志度小田津田線、さぬき市鴨庄字小方-同字川西。
小田峠 おだとうげ 香川県さぬき市鴨庄。県道136号志度小田津田線、さぬき市小田-同市鴨庄。
折返峠 おりかせとうげ 香川県木田郡三木町大字小蓑。県道42号小蓑前田東線、木田郡三木町大字小蓑字足田打-同字北谷・中筋。▼峠には六地蔵が祀られている。
買田峠 かいたとうげ 香川県仲多度郡まんのう町買田。仲多度郡まんのう町岸上-買田。▼旧地図にも既に峠地名となっている。国道開設前は、東よりこの峠を越え買田、樅ノ木峠への道筋だったのだろう。
額坂峠 がくざかとうげ 香川県丸亀市飯山町東坂元。県道18号善通寺府中線、丸亀市飯山町東坂元-坂出市府中町。▼旧地図には「額坂」、地名の額が両側に残り形成過程が気になるところ。旧坂元村(東坂元)もこの坂に由来だろう。
額峠 がくとうげ 香川県さぬき市多和。県道3号志度山川線、さぬき市多和(たわ)字相草東-同字額西。▼峠付近には六十五丁地蔵丁石があり、峠の少し下に額峠バス停あり。▼額の読みは農業集落境界データセットより、多和(たわ)の地名も注意しておきたい。
樫ノ休場 かしのやすんば 香川県仲多度郡まんのう町塩入。徳島県境、仲多度郡まんのう町塩入-徳島県三好市三野町太刀野山。▼天保国絵図にも記載有、行程は塩入村より阿波国太刀野山とある。
金坂 かなさか 香川県三豊市仁尾町仁尾。県道234号大浜仁尾線。▼坂地名、旧仁尾町の海岸沿いの入り口にあたる坂道。
鎌刃越 かまのはごえ 香川県坂出市大屋冨町(おおやぶちょう)。坂出市大屋冨町-王越町乃生。▼旧地図には「鎌ノ刃越」とある。鎌刃越、南の経ノ田尾越で王越町と青海町を結ぶ昔の街道。王越からの途上に西行法師の歌碑あり、ルート上には西行の腰掛松(笈掛松)、西行の笈掛石(腰掛石)等の名称も残る。
亀越池 かめごえいけ 香川県仲多度郡まんのう町炭所東。▼越地名の残存♪ はっきりとした道筋は不明。
鴨坂 かもさか 香川県善通寺市善通寺町。県道49号大日線。▼旧地図よりの坂地名。
鴨ノ越 かものこし 香川県三豊市詫間町大浜。▼越地名、周囲に三行程・峠部を想定できて判別不能。
唐谷峠 からたにとうげ 香川県観音寺市大野原町田野々。愛媛県境、県道9号大野原川之江線、観音寺市大野原町田野々-愛媛県四国中央市柴生町。▼田野々越とも。旧地図の田野々側に唐谷の旧地名が記載。
加嶺峠 かれいとうげ 香川県三豊市仁尾町仁尾。県道21号丸亀詫間豊浜線、三豊市仁尾町仁尾-三豊市詫間町詫間。
寒風越 かんぷうごえ 香川県仲多度郡まんのう町勝浦。徳島県境、仲多度郡まんのう町勝浦-徳島県美馬市美馬町大久保・野田ノ井。▼数ある阿讃峠道の中では間道。三頭越や相栗峠に比べて交通量は少ないが、麓の集落にとって重要な生活童であったと。由来は、この峠は北西の季節風を受けやすぃ、徳島県側から峠に上ると冷たい風に当たって寒かったことにちなむと(wiki、角川日本地名大辞典 36 徳島県)。
木沢越 きざわごえ 香川県高松市亀水町(たるみちょう)。県道281号五色台線、坂出市王越町木沢-高松市亀水町。▼北に瀬戸内海歴史民俗資料館。
旧・大日峠 きゅうだいにちとうげ 香川県三豊市高瀬町上高瀬。三豊市高瀬町上高瀬-善通寺市善通寺町。▼奈良から平安期の讃岐旧南海道が此処を越えており、移設前の大日堂もこの場所にあった。地元の人は「法界はん(大日如来)」と呼び、峠一体も同様に呼ばれたのが、峠を大日峠と呼ぶようになったと。(同地の案内板より)
経ノ田尾越* きょうのたおごえ 香川県坂出市青海町。坂出市大屋冨町-同市青海町。▼坂出市HPより、位置は推定。青海町北山地区の六林池の堤防を通り、白峯御陵へと考えられると。西行法師は崇徳上皇が崩御されて三年後、白峯御陵を詣でたと歌集『山家集』に記される。
切通越 きりどおしごえ 香川県高松市鶴市町。市道切通越線、高松市西春日町-同市鶴市町。▼規模こそ大きくないが、岩盤が剥き出しの切通で、西春日町前には地蔵が安置され、雰囲気のある峠道となっている。
日下峠 くさかとうげ 香川県さぬき市大川町田面。県道2号津田川島線、さぬき市大川町田面-東かがわ市五名字日下。
首切峠 くびきりとうげ 香川県仲多度郡まんのう町造田。県道17号府中造田線、仲多度郡まんのう町造田-綾歌郡綾川町西分。▼町史では高松藩が罪人を斬首した場所と。戦国時代の天正7年(1579年)11月26日、造田備中守宗俊の守る造田城が長宗我部元親に攻められ落城、ほとんどの家来は討死、造田備中守は城に火をかけ自害。生き残った家来も損傷が激しく、その様が非常に哀れであったためこの場所で首を切ったことから、首切峠と呼ばれるようになったと(wiki、角川日本地名大辞典37 香川県)。▼現道を少し外れる旧道には地元の人が祀った弘化2年(1845年)建立の首切地蔵がある。元々は旧々道を100m程上がったところに祀られていた(琴南町)。心霊スポットとしても知られている。
鞍掛越 くらかけごえ 香川県小豆郡土庄町肥土山(ひとやま)。小豆郡土庄町見目-同町肥土山。▼旧地図より。現在は東西に走る県道27号に交差する形で古道があった。
坂越 さかこし 香川県三豊市高瀬町比地中。三豊市三野町吉津-同市高瀬町比地中。
三頭越 さんとうごえ 香川県仲多度郡まんのう町勝浦。徳島県境、国道438号三頭トンネル、仲多度郡まんのう町勝浦-徳島県美馬市美馬野田ノ井。▼「三頭峠(さんとうとうげ)」とも。三頭の名の由来は、峠南東の三頭山(徳島県)の山頂にある三頭神社で剣霊、山王、清竜(青竜)の3社が祀られていることによる。峠道は古より讃岐国と阿波国間を結ぶ主要道の一。仲多度郡・綾歌郡一帯の耕作のための借耕牛の数は昭和初期には8000頭にも及んだと。徳島県側からは金刀比羅宮参詣のための金毘羅街道として、香川県側からは三頭神社参詣道としての往来も盛んだった。
清水越 しみずごえ 香川県木田郡三木町大字奥山。徳島県境、国道193号、木田郡三木町大字奥山-徳島県美馬市脇町字清水。▼「清水峠」とも。
白羽峠 しろわとうげ 香川県木田郡三木町大字井上。さぬき市志度字間川-同字白羽。▼雲附山の西側鞍部を越える峠。
杉地蔵越え すぎじぞうごえ 香川県高松市塩江町安原上東。高松市塩江町安原上東-同市塩江町上西甲真名屋敷。▼旧地図には名称こそないが「地蔵杉」と記され、孤立樹記号も。「真名屋敷越え」とも。峠付近には石造物が多く、中でも杉地蔵は立派な造りとなっている。要周辺の信仰資料。
石仏越 せきぶつごえ 香川県三豊市財田町財田上(さいたかみ)。▼天保国絵図にある「石仏」かと、財田上村より阿波国東山を結ぶとある。金刀比羅宮と箸蔵寺を結ぶ箸蔵街道は、県境沿いに尾根を南に二軒茶屋、馬除を通り箸蔵寺へ。その名の通り石仏が安置されており、ルート上には薬師蔵や丁石なども残される。▼狸に化かされた伝説もあるといい、その後人が通らなくなったと案内板にある。これはルートの変更が考えられ、地図にも西へトラバースして南下する道、また直接二軒茶屋へ至る道が見える。
大日峠 だいにちとうげ 香川県三豊市高瀬町上高瀬。県道49号観音寺善通寺線、三豊市高瀬町上高瀬-善通寺市善通寺町。▼県道が明治36年に開削され、旧大日峠がこちらに。由来であろう大日堂が三豊市側にあり、真言宗、法華宗、一向宗が一同で祀られているのは珍しい。越えた先に程坂の関連地名。
田尾坂 たおさか 香川県綾歌郡宇多津町。丸亀街道、県道33号高松善通寺線。▼旧地図より。田尾坂公園や坂下の地名も残る。
滝ノ奥峠 たきのおくとうげ 香川県仲多度郡まんのう町勝浦。徳島県境、県道108号、仲多度郡まんのう町勝浦-徳島県三好市三野町加茂野宮字滝ノ奥。▼真鈴峠の東に位置する。
詫間越 たくまごえ 香川県三豊市仁尾町仁尾。▼越地名。託間峠の古い呼び名が残ったものと推測できる。
詫間峠 たくまとうげ 香川県三豊市詫間町詫間。県道231号詫間仁尾線、三豊市仁尾町仁尾-同市詫間町詫間。
橘峠 たちばなとうげ 香川県小豆郡小豆島町馬木。小豆郡小豆島町安田-同町橘。▼国道436号旧道。
田面峠 たづらとうげ 香川県さぬき市大川町田面。東かがわ市中山-さぬき市大川町田面。▼田面から東の二方向へと分岐した北側のルートとなる。現在は県道10号が一部代替。立割地蔵尊が祀られている。
多和 たわ 香川県さぬき市多和。▼参考記載、峠地名、旧香川県大川郡多和村、吉野川水系。現さぬき市前山(旧長尾町大字前山)に大多和、多和神社も残る。1890年(明治23年)に寒川郡奥山村として成立、1899年(明治32年)に大川郡の所属、1919年(大正8年)多和村に改称、1955年(昭和30年)大川郡長尾町と合併、多和村廃止。▼現状では詳細不明、さぬき市前川の多和神社(世俗大田尾明神と称す)からは多和郷の名が『香川県神社誌』上巻に見える。
中蓮寺越え ちゅうれんじごえ 香川県三豊市財田町財田中(さいたなか)。▼天保国絵図には「中蓮寺峯」とあり、財田中村より阿波国西山へのルートが記される。案内板によれば、讃岐と阿波の交易だけでなく、峠から少し下ったところにあったという中蓮寺のお堂・讃岐の財田・阿波の野呂内などで盛んに博打が行われ人が行き来したと。また鳴き声を聞くとその年は幸運に恵まれるという金の鶏の伝説も。
とうげ 香川県坂出市川津町。坂出市西庄町-坂出市川津町。▼峠地名。
とうげ 香川県三豊市三野町吉津。▼峠地名。
とうげ 香川県三豊市仁尾町仁尾。▼峠地名。
峠池 とうげいけ 香川県三豊市三野町大見。▼現三豊市三野町大見の天道・国広方面から津島ノ宮駅への緩やかな越路が見える。峠名は不詳だがこの行程からの命名かと考えられる。
峠ノ奥 とうげのおく 香川県坂出市川津町。坂出市西庄町-坂出市川津町。▼峠地名。そのままの地名で、峠の主行程が峠から峠ノ奥の方向へ指向したと思われる。
鳥坂峠 とっさかとうげ 香川県三豊市三野町大見。国道11号、伊予街道(讃岐街道)、三豊市三野町大見-善通寺市碑殿町。▼旧地図では峠部に鳥坂(とっさか)のみだが、現行地図では鳥坂峠となり両市側に鳥坂が分かれている。峠命名自体が新しい可能性がある。旧地図で峠部直ぐ西に京登の地名が見える、都か経か等は今後を待ちたい。
鳥越 とりごえ 香川県観音寺市豊浜町箕浦。愛媛県境、国道11号、観音寺市豊浜町箕浦-愛媛県四国中央市川之江町余木字鳥越。▼天保国絵図及び現愛媛県四国中央市川之江町余木字鳥越と地名にもある旧国境の峠。
中尾峠 なかおとうげ 香川県東かがわ市入野山。東かがわ市入野山字東大楢-同字黒川。▼地形から現峠路は新しいものだろう、以前の越路があったとすれば少し南側の鞍部を越えていたと思われる。
二軒茶屋 にけんちゃや 香川県三豊市財田町財田上。徳島県境。▼正確には峠と言うより休場で地名に残った例、金刀比羅宮と箸蔵寺を結ぶ箸蔵街道にあり、石仏越と馬除の間にある。街道筋にあたる南側にいぼ地蔵が祀られている。▼説明板には、「むかしから、このあたりはかしの木ばやしであり、「かしの木の峰」と呼ばれていたことから、「かしの木地蔵」の名がついていたといいます。ところが、この地蔵さんにお参りするといぼが治るという噂がたち、いつの頃からか、「いぼ地蔵」と呼ばれるようになったといういい伝えが残っています。ただ、そもそもは二軒茶屋の氏神であり、山の神でもあった神祠であろうと思われます。(村影 弥太郎の集落紀行より)▼北西には中蓮寺峰(天保国絵図にある峠越えルート)、若狭峰もあり越路が想定でき、愛媛の類例からもこの「かしの木の峰」が峠を意味した可能性がある。
二双越 にそうごし 香川県仲多度郡まんのう町勝浦。徳島県境、仲多度郡まんのう町勝浦-徳島県美馬市美馬町。▼徳島県側からは「立石峠」とも。
羽立峠 はりゅうとうげ 香川県さぬき市津田町津田。国道11号、志度街道、さぬき市鴨部-さぬき市津田町津田字北羽立(きたはりゅう)。
東山峠 ひがしやまとうげ 香川県仲多度郡まんのう町塩入。徳島県境、県道4号丸亀三好線、仲多度郡まんのう町塩入-徳島県三好郡東みよし町東山。▼「塩入峠」とも。▼徳島からは木炭や藍、香川からは米・塩・乾物がそれぞれ搬入されていた。借耕牛の往来も盛んで、塩入地区には取引所もあった。また峠道は金刀比羅参りにも利用され、東山から金刀比羅まで日帰りする者もいたと。(wikiより)
富士峠 ふじとうげ 香川県小豆郡小豆島町吉野。県道268号神の浦吉野線、小豆郡小豆島町吉野-同町神浦字富士。
船越 ふなこし 香川県三豊市詫間町大浜。▼越地名。
星越峠* ほしこえとうげ 香川県高松市塩江町安原上。高松市塩江町上西-同町町安原上字後川。▼位置、読みとも推定。相栗峠から「借耕牛」が通った道と云う。
星越峠 ほしこしとうげ 香川県東かがわ市水主。県道132号田面入野山線、東かがわ市入野山-同市水主(みずし)。
仏坂峠 ほとけさかとうげ 香川県高松市香川町東谷。県道43号中徳三谷高松線、高松市西植田町-同市香川町東谷。▼旧地図には「仏坂」とある。東には地名として「仏坂」も残る。
堀切峠 ほりきりとうげ 香川県さぬき市鴨庄。県道137号大串鴨部線。さぬき市小田字苫張-さぬき市鴨庄字長浜。▼旧地図より。西にも地名として残るように、距離こそないものの、かなり高い堀切が残る。ただコンクリ壁となっているため古さを感じさせる様な趣は無い。
麻坂峠 まさかとうげ 香川県三豊市高瀬町上勝間。県道24号善通寺大野原線、三豊市高瀬町上勝間-善通寺市善通寺町。▼旧地図では「麻坂越」とされる。
真鈴峠 ますずとうげ 香川県仲多度郡まんのう町勝浦。徳島県境、仲多度郡まんのう町勝浦字真鈴-徳島県三好市三野町太刀野山。▼峠道は真鈴街道と呼ばれ、阿讃の峠道では吉野川に最も近く、江戸時代から讃岐への近道としてよく利用された。真鈴の由来については、いわゆる弘法伝説により水が沸き、この地を増水と呼んだのが転じて真鈴の字を当てたと(wiki、角川日本地名大辞典 36 徳島県)。
豆坂 まめさか 香川県小豆郡小豆島町福田。小豆郡土庄町小部(こべ)-小豆郡小豆島町福田。▼旧地図より。
曼陀峠 まんだとうげ 香川県観音寺市大野原町海老済。徳島県境、県道8号観音寺佐野線、観音寺市大野原町海老済-徳島県三好市池田町佐野。▼天保国絵図では「まんだの峰」、西側の三県境は「三辻」。旧道と新道有。
みを坂 みおさか 香川県坂出市王越町乃生(のう)。▼坂出市のHPより、位置は推定。南西へ進み鎌刃越へと至る道。西行法師が仮住まいをしたという伝説伝説から、西行庵が建てられている。現在は坂出市旧王越出張所のすぐ裏手にあるが、かつては少し下の池のそばに建てられていたと。二本の松が立ち並び,うち一本が大きく池を覆っていたそうで、地元ではこの松を西行の腰掛松(笈掛松)と呼んでいたと伝えられるが、今はその姿はない。みを坂の林の碑がある。
峯道 みねんど 香川県丸亀市飯山町東坂元。▼ミネ・ウネ=峠の意が香川にあったのかを示唆する地名として。ミネントウからの転訛、ムネンドウとの関連は不明。
峰堂峠 むねんどうとうげ 香川県木田郡三木町大字井上。県道147号太田上町志度線、さぬき市志度-木田郡三木町大字井上。▼表示看板に「峰堂峠」、「リハビリ峠」ともある。峠は切通で、そのさぬき市側口付近に地蔵様が安置されている。北西には「峰堂山」がある。▼読み方は「むねんとうげ」とも。四国他三県の例から見て、「ムネントウ」に峠が加わった変化が想定できる。
樅ノ木峠 もみのきとうげ 香川県仲多度郡まんのう町追上。国道32号。仲多度郡まんのう町追上-同町宮田。▼金刀比羅宮に至る阿波別街道(金毘羅街道)の峠。二宮忠八がカラス型飛行器の着想を抱いたゆかりの地とも。峠北の宮田側に樅の木地蔵が祀られており、道の駅などもある。
薬師峠 やくしとうげ 香川県三豊市山本町河内。県道6号込野観音寺線。
焼尾峠 やけおとうげ 香川県綾歌郡綾川町西分。県道265号枌所西造田線、仲多度郡まんのう町造田(そうだ)-仲多度郡まんのう町川東-綾歌郡綾川町西分。▼旧地図より。
山越 やまごえ 香川県三豊市三野町吉津。県道35号豊中三野線、三豊市三野町吉津-同市高瀬町比地。▼越地名と想定できるルートから記載。すぐ北にも峠の地名が残る。
吉津峠 よしづとうげ 香川県三豊市仁尾町仁尾。県道220号大見吉津仁尾線、三豊市三野町吉津-同市仁尾町仁尾。▼仁尾峠とも。
竜王峠 りゅうおうとうげ 香川県仲多度郡まんのう町勝浦。徳島県境、仲多度郡まんのう町勝浦-徳島県美馬市美馬町。
六地蔵越 ろくじぞうごえ 香川県三豊市山本町河内。徳島県境、県道6号込野観音寺線、三豊市山本町河内-徳島県三好市池田町白地。▼天保国絵図には六地蔵との記載有。「六地蔵越峠」とも。
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